白華の檻 胡土前 感想

白華の檻、つぎは胡土前(こどのまえ)さまです。秋房と古嗣さまは人間でしたが、胡土前さまからはカミの領域に入ります。


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胡土前さまルートは、秋房・古嗣さまとは全く違う展開でした。京(みやこ)や出雲へは行かず、天地開闢時に高天原に出現した造化三神の一柱「神産巣日神(かみむすひのかみ)」に救いを求めるため幽世(かくりよ)へ向かいます。
大蛇(おおみ)一族は武に長けていて、その中でも胡土前さまは古今無双と言われるほどの英雄でした。そんな武に長けた大蛇一族も胡土前さま以外はオニに滅ぼされてしまいます。そのオニは胡土前さまと因縁のある人でした‥。

大蛇一族が武に長けていたなんてびっくりしました。1000年後の大蛇卓さんは術に長けた策士だったので。
胡土前さまは超低音ボイスで、ワイルドなのにダンディズムさえ漂わせる男性でした。筋肉隆々ですが秋房みたいなおばかさんではなく相当頭も良いです。オヤジギャグも時々言いますし、碁で負けそうになると水柱で碁盤をひっくり返すかわいい面もあります。(‥はっ、碁盤をひっくり返すと言えば卓さんも将棋盤を水柱で‥)
詞紀に対しては「仲間」以上の感情は無くむしろ男扱いする始末。秋房も詞紀も、胡土前さまに剣の稽古をつけてもらえると超大喜び。みんなのアニキって感じです。ただ、このアニキの優しさと責任感が世界を破滅に追いやる事態に‥。

ワイルドと美女の純愛はとても良かったです。全ルートに共通する設定として空疎さまが詞紀の婚約者っていうのがあるのですが、秋房と古嗣さま時はそれが障害にはならず軽くスルーされて終わってしまったのですが、胡土前さまルートでは空疎さまが出張ります。空疎さまと詞紀はお互いの利のため婚約してるだけですが、3人クリアすると空疎さまに愛があることが分かってきます‥。空疎さまに「我が妻」と呼ばれると何かわけの分からないトキメキでいっぱいに‥。

神産巣日(かみむすひ)さまに現世は憎しみに溢れてる事を思い出せと、詞紀が7才の時に体験した「巫の渡(かんなぎのわたり)」を再体験させられます。自分の母を殺さなきゃならない読んでてもとても辛い体験で耐え切れず「もうやめてー」って思った時に助けにきてくれたのが胡土前さまです。あまりのかっこよさに泣けました。

胡土前さまは、季封を襲ってきた道満の前で、詞紀の腕を引っ張ってキスしてくるんですが、その力強さはスチルと文章で伝わってくるし、その上‥結構危機的状況なのに舌入れてきた‥！！胡土前さま！？そりゃ道満も呆れて「お前ら頭に花咲いてんのか?」って言いますよ。‥ステキです‥胡土前さま。　　
　　　　

胡土前さまのトキメキワードは「さらう」でしょうか。「全部終わったら、俺がさらってやるって言ってんだ。他の誰が、何と言おうと関係ねえ。あんたが抵抗したって、無理やり奪う。姫さんの気持ちは関係ねえよ。俺がさらいたいから、さらうんだ」
無責任にさらってやるって言うところが、詞紀が胡土前さまに救われた一言ですね。詞紀には責任はない、全て俺が背負ってやるって感じで。胡土前さまステキでした。

ノーマルエンドの救いの無さに「乙女ゲーの試練」を体感。その分ハッピーエンドで幸せにしていただきました。胡土前さまぁぁぁー！　

さあ次は、キャラクター人気投票1位の空疎さまです。鴉の威力体感中！！風にやられるうううー。